法華経の世界を建物に彫り込んだ「柴又帝釈天 彫刻ギャラリー」を堪能してきた

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1.由緒あるお寺を覆うガラスのギャラリー

「男はつらいよ」で知られる葛飾柴又の柴又帝釈天だ。

レトロな参道と下町情緒が人気のスポットだが、境内な一角には建物自体をガラスで覆った「彫刻ギャラリー」がある。

柴又帝釈天

柴又帝釈天は正確には経栄山 題経寺といい、創建は江戸時代初期の1629年とされている。
江戸時代中期より「柴又帝釈天」として知られるようになったこのお寺は、明治には夏目漱石をはじめとする文学作品にも登場したり、昭和には「男はつらいよ」の舞台となるなど、時代ごとに多くの人に親しまれてきた。

そんな柴又帝釈天であるが、寺自体をガラスで覆い、信仰と芸術が交錯する彫刻ギャラリーの存在はあまり知られていない。

2.「彫刻の寺」と呼ばれた柴又帝釈天

彫刻ギャラリーのある帝釈堂は大正時代の1915年に建てられたもの。
建物に施された彫刻は、法華経の世界を建築で表現するために彫られ、途中関東大震災などの出来事を経ながら何年もの月日をかけて完成に至っている。

柴又帝釈天

海外では古来から文字が読めない人の為に聖書の教えを絵画に描いたり、スペインの世界遺産サクラダファミリアのように建築で神の教えを体現するといったことはあるけれど、この柴又帝釈堂では「法華経」を建築化しているのだ。

そうして「彫刻の寺」としての歴史を積み重ねてきた柴又帝釈天が、建物をガラスで覆って「彫刻ギャラリー」となったのは、平成に入ったばかりの1991年のこと。

彫刻ギャラリー

屋外で雨風に晒されていた彫刻を、室内環境化して公開するというのは、今見ても大胆で思い切った計画だ。

3.歩くだけで法華経が読める彫刻が面白い

拝観料は、彫刻ギャラリー・邃渓園(庭園)共通で大人400円。
ギャラリーの入り口でチケットを購入して早速中へ進む。

彫刻ギャラリーは2層構造となっていて、お寺の周りの彫刻を立体的に巡ることができる。

中空の回廊を歩きながら、上部に配置された彫刻を見下ろしたり、眼前に迫る立体彫刻と対面したりと、まるで仏教の世界観を歩きながら読み進めることができる。

彫刻ギャラリー

特に印象的なのは、ひとつひとつの彫刻にストーリーがある点。
100年前に彫刻に込められた物語が、間近でみることで蘇ってくるようだ。

彫刻ギャラリー

ガラス越しに差し込む自然光が、その表情を刻々と変えていくのも見逃せない演出だ。

4.木の質感と現代的な素材が織りなす空間

どこのお寺にも何かしらの彫刻はあるものだが、ここまで間近でみられるのはギャラリー化した帝釈堂ならではだ。

風合い豊かな木の質感と、ガラスという現代的な素材が組み合わさった空間は、なんとも不思議なハーモニーを織りなしている。

当時、境内の一角にガラスの構造物を設けることには反発もあったに違いない。
だが今となっては、大正時代に彫られた芸術的な彫刻と平成初期のバブル的な発想がかけ合わさったギャラリーは、唯一無二の存在といえる。

5.境内に散らばる注目スポット。

ギャラリーの鑑賞後は、境内を散策してみる。
1929年に建てられた拝殿や大客殿、裏手に広がる庭園 邃渓園(すいけいえん)など見どころは中々に多い。

こちらの鳳翔会館は、戦後日本を代表する建築家の菊竹清訓氏が設計を手掛けているのも注目ポイントだ。

他にもいかにも昭和といった感じの獅子舞のおみくじや「寅さんおみくじ」なる機械もあって思った以上に境内散策を楽しめた。

東京の片隅にこんな異世界が潜んでいたとは意外であったが、見応え抜群のギャラリーと境内をたっぷりと堪能してこの日の不思議スポット巡りも大満足のものとなった。

【柴又帝釈天】
オススメ度:★★★
住所:東京都葛飾区柴又7-10-3
アクセス:柴又駅から徒歩約5分
開門時間:9:00~18:00(彫刻ギャラリーは16:00まで)
予算目安:400円
備考:境内は参拝無料
公式HP:http://www.taishakuten.or.jp/
※記事執筆時点での情報

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