1.鶴見線の知る人ぞ知る終着駅を訪問
ある週末の昼に急に海が見たくなって電車に飛び乗った。
海といってもあまり遠くにいくのも大変なので、以前から気になっていた海芝浦駅にいってみることにした。

今回の目的地である海芝浦駅は、鶴見駅からJR鶴見線で川崎の工業地帯に向かう支線)の終着駅だ。
鶴見駅からは10分ちょっとという距離だが、電車の運転間隔は朝夕以外は1時間に1本もない。
おまけに電車を降りた後は改札の外に出ることもできないかなり変わった終着駅なのだ。
2.改札外に出ることが許されない駅
改札の外に出られないのは、この駅が旧東京芝浦電気(現在の東芝)の東芝京浜事業所へのアクセスのための駅であることに由来する。
海芝浦という駅名も東芝の前身となった芝浦電気の名からつけられていて、改札口の外は会社の敷地、つまり関係者以外立ち入り禁止というわけだ。
線路の先は海なので、線路もここで終わっている。

改札の外には出られないけどホームに降り立つことは許されているので、近年はその珍しい成り立ちと京浜運河に面した景色を求めて訪れる人も少なくない。
実際私が訪れたある週末も、秘境すぎるこの駅に降り立つ同士が想像の10倍くらいいて、むしろそちらに驚いた。

ホームを降りると片面には東芝の工場(ちなみに工場に向けての写真撮影は禁止されている)、そしてもう片面には海が広がっている。
3.穏やかな運河の景色を堪能
ホームのコンクリートのすぐ下は海だ。
海といっても正確には運河なので波はかなり穏やかだが、遠くまで抜ける景色と爽やかな風が心地よい。

海の向こうには工業地帯が広がり遠くには横浜ベイブリッジも見える。

なにより終着駅というのがいい。
鶴見から時間にすると10分しか経っていないのだけれど、どこか遠くの、全然知らない街にきた感覚に思わず嬉しくなってしまう。
4.ホームの先にある公園も満喫
海芝浦駅に停まった電車は10分ちょっとの停車を経て再び鶴見駅に向けて出発する。
つまり最短で10分の滞在、次の電車は1時間半後ということになるので、ほぼ全ての乗客はそのまま引き換えす。

ちなみに改札の外には出れないが、ホームに降りた乗客は改札はでないけれど改札内にある「出場」の端末にSuicaをタッチする。
そしてすぐ隣にある「入場」の端末にタッチをして運賃を支払うルールだ。
尚、海芝浦駅では改札の外にはでられないが、東芝がホームの先の敷地の一部を一般にも開放してくれている。

海芝公園と名付けられた小さな公園は、きれいに整備されてベンチも置かれていて、この不思議な駅を訪れた人を出迎えてくれる。
5.お隣新芝浦駅もスゴかった
最後にせっかくなので、帰り際に海芝浦駅のひとつ手前の新芝浦駅でも降車してみた。

こちらの駅は海芝浦駅ができる前の終着駅だった駅で、その秘境感は海芝浦駅にひけをとらない。
ちなみに開業は1932年というから驚きだ。
海への近さはむしろこの新芝浦駅の方が間近に感じられる。
ただし降りることは注意が必要だ。

海芝浦駅では10分後に折り返し運転がされたが、新芝浦駅は1時間20分待つ必要があるからだ。
賑わっていた海芝浦駅と比べてこちらの駅で降りたのは私一人だけ。
秘境駅としての雰囲気は海芝浦駅ゆりこちらのほうがある。
何より静かなのがいい。
ホームを散策したり、海を眺めたり、ホームを散策したり。
やることは少ないが、静かでゆったりとした時間をたっぷりと堪能して海を見る鶴見線終着駅の旅は終了した。
【海芝浦駅・新芝浦駅】
オススメ度:★★★★
住所:神奈川県横浜市鶴見区末広町
アクセス:鶴見駅から電車で約12分
予算目安:400円(鶴見駅からの往復運賃)
備考:電車の発車時刻に注意
※記事執筆時点での情報
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