世田谷区の住宅街の狭間に広がる「等々力渓谷」で都心の自然をたっぷり味わってきた

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1.都心の一等地に現れる本格的な渓谷

ハイソな店が建ち並ぶ自由が丘から電車でわずか5分、東急大井町線の等々力駅を降りて程なく歩いたところにある「等々力渓谷」が今回の目的地だ。

等々力渓谷

はじめ東京・世田谷区に、渓谷があると聞いたときは正直半信半疑だったが、駅から歩くこと約3分。そこには、全長およそ1kmにわたる緑深い渓谷が広がっていた。

この渓谷は、武蔵野台地を谷沢川が長い年月をかけて削り取ってできたもの。
自然の力によって生まれた地形が、東京のど真ん中に静かに残されている。知名度こそ高くないが、都会の喧騒から離れて深呼吸できる数少ない場所だ。

2.駅を降りて目印のゴルフ橋を目指す

等々力駅を出て南口側を降りると世田谷区の指定有形文化財である「旧鈴木家住宅」が見えてくる。

旧鈴木家住宅

この旧鈴木家住宅を左に折れ、さらに2分ほど歩くと「ゴルフ橋」にたどり着く。

この橋は1961年に架けられたもので、かつて周辺にあった広大なゴルフ場に由来して名付けられた。
現在では、等々力渓谷への入口としてその存在感を放っている。

3.橋を降りるとそこには紛れもない渓谷が

ゴルフ橋の脇にある階段を下ると、一気に空気が変わる。
川のせせらぎ、湿った土の匂い、背の高い木々がつくる木陰。ここが東京だとは思えないほどの自然が眼前に広がる。

等々力渓谷

散策路は一本道で、舗装も比較的整っている。
ケヤキやコナラ、シラカシなどの樹木に囲まれながら歩くだけでも心が安らぐ。

等々力渓谷

途中には川べりに降りられる木のデッキや橋もあり、天気が良ければ水辺まで近づくこともできる。
この日は雨の後だったので水はかなり濁っていたが、足元さえ気をつければ、子ども連れでも安心して歩けるルートである。

4.短いけれど見どころがぎっしり

渓谷の途中には、なんと横穴式の古墳まである。これは古墳時代末期から奈良時代にかけてつくられたもので、保存状態のよい三号横穴では副葬品まで見つかったという。
思わず足を止めて見入ってしまった。

等々力渓谷

そのほかにも、不動の滝稚児大師堂など、歴史を感じさせるスポットが点在している。
道中の階段を上ると、日本庭園と書院が広がる静かな空間もあり、まるで時代を飛び越えたような気分になる。
また、そばには「雪月花」という休憩処もあった。抹茶やくずもちで一息つけるのが嬉しい。

5.最後は懸造の展望台と不動尊へ

雪月花の横にある階段を上がると、等々力不動尊の入口に出る。

等々力渓谷

ここには珍しい「懸造(かけづくり)」の展望台があり、これをくぐる形で境内に入る構造になっている。
山門と展望台を兼ねた珍しいつくりに思わずテンションがあがる。

不動尊の本堂は江戸時代末期の建築で、拝殿は1952年、山門は1968年に近く満願寺から移築されたものだという。

等々力不動尊

等々力不動尊の山門をでると、再び世田谷の住宅街の風景が広がっていた。
等々力渓谷はまさに都市の隙間にある異空間のような場所だった。

都心からすぐの渓谷、気になった方は是非訪れてみてほしい。

【等々力渓谷】
オススメ度:★★★★
住所:東京都世田谷区等々力1-22-26
アクセス:等々力駅から徒歩約3分
予算目安:0円
備考:訪れる際は歩きやすい格好で
※記事執筆時点での情報

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