今日は東京都内に建つ不思議な建築スポットを厳選して紹介したいと思う。
多くの個性的な建築が建つ東京で15の建築に厳選したので、是非楽しんでいただければと思う。
1.ドラード和世陀(早稲田)

まず初めに紹介するのが早稲田の住宅街に建つ異形の建築「ドラード和世陀」だ。
建築家・梵寿綱の代表作で、人間の欲望や夢の断片が立体化したかのような集合住宅となっている。
1階には理髪店が入り、上層階は今も現役の住居。見上げれば、どこをどう見ても装飾だらけ。その装飾には、手作業ならではの「生々しさ」が宿っている。
人の手でしか生まれ得ない異様な熱量。それは聖なるものではなく、むしろ「俗」の世界の極致であり、梵寿綱の哲学がむき出しになった建築である。
デザイン:梵寿綱
住所:東京都新宿区鶴巻町517
アクセス:早稲田駅から徒歩10分
竣工:1983年
2.東京媽祖廟(大久保)

新大久保の喧騒を抜け、唐突に現れる極彩色の寺院「東京媽祖廟」。
台湾の航海の神・媽祖を祀る廟で、そのインパクトある外観は異界の入口のようだ。
彫刻一つひとつに意味が込められ、航海・漁業の守護神の物語が表現されているのも注目ポイント。信仰施設でありながら、誰でも自由に立ち入れるオープンさも魅力。
香炉の煙と異国の音が交じる境内は、東京の中のディープアジア体験として、一度は訪れておくべきスポットだ。
住所:東京都新宿区百人町1-24-12
アクセス:大久保駅から徒歩約1分
竣工:2013年
3.都営大江戸線飯田橋駅(飯田橋)

地下へと続くエスカレーターに絡むように現れる緑の「ウエブフレーム」は「都営大江戸線飯田橋駅」の名物である。
ただの装飾と思うなかれ、コンピューターによる設計が生み出したこの異形は、構造、空調、照明までも含めて計算され、生み出された「生成系建築」だ。
地下鉄という日常空間に、じわじわと非日常が侵入してくる感覚が味わえる。C3出口換気塔の奇抜なデザインにも注目だ。
デザイン:渡辺誠/アーキテクツオフィス
住所:東京都文京区後楽2-1
竣工:2000年
4.青山製図専門学校一号館(渋谷)

渋谷の裏路地に突如現れる通称「ガンダムビル」。
この奇抜な建物は青山製図専門学校の校舎で、まるで建物自体が変形して動き出しそうな迫力を持っている。
だがこれは奇をてらったデザインではなく、必要な機能が進化した結果この形に「育った」建築だという。生物のように自立的に成長した建築、という視点で眺めると一層面白い。
平成初期の熱量が詰まったこの校舎は、今もなお建築マニアたちの間で語り草となっている。
デザイン:渡辺誠/渡辺誠アーキテクツオフィス
住所:東京都渋谷区鴬谷町7-9
アクセス:渋谷駅から徒歩約10分
竣工:1990年
5.サニーヒルズ南青山(表参道)

南青山の住宅街に突如現れる、木組みのかたまり。こちら「サニーヒルズ南青山」は建築家隈研吾氏が手掛けた商業施設だ。
パイナップルケーキの店と聞いて油断していると、その外観に度肝を抜かれる。
日本古来の「地獄組み」を採用した建築は、森のようでもあり、パイナップルの繊維ののいでもあり、それらがそのまま都市に迷い込んできたかのような迫力がある。
木の塊のようなこの建物は、どこか柔らかくも妖しげで、不思議な吸引力を放っている。
デザイン:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
住所:東京都港区南青山3-10-20
アクセス:表参道駅から徒歩約10分
竣工:2013年
6.M2ビル(世田谷)

目白通りに異様な姿を晒す建築、こちらも隈研吾氏が手掛けた「M2ビル」だ。
もともとマツダのPR拠点だったが、今はなんと葬祭場というギャップの激しい転身を遂げている。
古典様式のイオニア式柱を大胆に取り入れ、カオスな東京にさらなる混沌を上乗せしたようなビルだ。
発表当初から賛否を巻き起こしたこの建物、実は隈研吾の出世作でもある。建築というより現代の「モニュメント」と呼ぶにふさわしい存在感である。
デザイン:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
住所:東京都世田谷区砧2-4-27
アクセス:千歳船橋駅から徒歩約12分
竣工:1991年
7.サンバーストビル(目黒)

目黒駅からほど近い通り沿いに、太陽のような球体を頭に載せた建物がある。それが自動車教習所「サンバーストビル」だ。
太陽のエネルギーを象徴する赤い球体は、この時は東京オリンピック仕様に塗り替えられていたが、その異様な存在感は形容しがたいインパクトがある。
見る角度によって印象がガラリと変わるこの建物は、目黒の町を舞台にした巨大なインスタレーションのようでもある。何の建物か知らずに通り過ぎる人も多いが、実はなかなかの名建築だ。
デザイン:芦原太郎/芦原太郎建築事務所
住所:東京都目黒区三田1-6-27
アクセス:目黒駅から徒歩約10分
竣工:1996年
8.神保町シアタービル(神保町)

本の街・神保町にあって、異色の存在感を放つのがこちらの「神保町シアタービル」である。
お笑い劇場と映画館が入る複合施設で、外観はまるで巨大なタケノコか割れた卵。建物の割れ目から「何か」が生まれそうな気配がある。
内部には小劇場特有の熱気があり、いまにも芝居がはじまりそうな空気感が漂う。
設計を手がけたのは日本最大規模の設計事務所 日建設計の山梨知彦氏・羽鳥達也氏ら。BIMという先進技術を使いこなし、後に建築界で大きな注目を浴びる彼らの出世作でもある。
デザイン:山梨知彦+羽鳥達也/日建設計
住所:東京都千代田区神田神保町1-23
アクセス:神保町駅から徒歩約3分
竣工:2007年
9.旧デビアス銀座ビル(銀座)

銀座のマロニエ通りに現れる巨大なゆらぎ「旧デビアス銀座ビル」は、ステンレス外装にゆがんだ光をまとい、まるで空間そのものが捻じ曲げられたような存在感を放つ。
銀座のビルらしい豪華さだが、ただのラグジュアリーでは終わらない。ビル全体が光と影をねじって銀座の空に突き上がっていく姿は、未来的でありながらもどこか生き物のようでもある。
街に対してこれほど自己主張の強い建物は、なかなかお目にかかれない。
デザイン:光井純&アソシエーツ建築設計事務所
住所:東京都中央区銀座2-5-11
アクセス:銀座一丁目駅から徒歩約2分
竣工:2007年
10.アサヒスーパードライホール

浅草の隅田川沿いにそびえる、金色の炎。それが「アサヒスーパードライホール」である。
フィリップ・スタルクが手がけたこの奇妙な形は、当初は縦に設置予定だったが、紆余曲折の末に現在の横向きになった。ビールの泡?うん○?炎?何に見えるかは人それぞれだが、今やこの建物は浅草の景色に欠かせないランドマークだ。
賛否を超えて、街に定着してしまったこの存在。まさに「風景を上書きする」建築の力を感じる。
デザイン:フィリップ・スタルク+野沢誠
住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
アクセス:浅草駅から徒歩約5分
竣工:1989年
11.高輪消防署 二本榎出張所(高輪)

港区の住宅街に静かに佇む、昭和初期の遺産。それが「高輪消防署・二本榎出張所」である。
1933年竣工、現役の消防施設として使われながら、火の見櫓のある唯一の戦前建築消防署だ。
丸みを帯びた外観や、カーブを描く出窓の造形にはやさしさと品の良さが漂う。高輪の近代建築群のなかでも、実はひときわ「生きた歴史」を体感できる建築であり、地元の人に長年親しまれてきた「街の見守り番」である。
デザイン:越智操
住所:東京都港区高輪2-6-17
アクセス:高輪ゲートウェイ駅から徒歩約5分
竣工:1933年
12.蟻鱒鳶ル(三田)

慶應大学近くの聖坂に建つ「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」と名付けられたこの建築は、建築家・アーティスト岡啓輔氏によるセルフビルド建築だ。
見るたびに少しずつ形を変えるその様子は、まるで都市に巣食う小さな生物のよう。看板も、設計者名も、すべて本人の名前が並ぶ様は痛快で、DIYの極致ともいえる。建築の概念を根底から揺さぶる異形の建物だ。
20年近い期間造り続けられた建築は2024年に完成となった。
デザイン:岡啓輔
住所:東京都港区三田4-15-34
アクセス:田町駅から徒歩約7分
竣工:2024年
13.築地本願寺(築地)

築地駅を出てすぐ、突然インドの寺院のような建物が現れる。それが「築地本願寺」だ。
設計は日本建築史の大御所伊東忠太。仏教の源流を求めて彼が辿り着いたインド風×和風の折衷スタイルは唯一無二。
外観は異国情緒たっぷりだが、内部に足を踏み入れれば和風の静謐さが広がる。入口の狛犬ならぬ獅子像や、梁に潜む謎の生き物たちは、伊東建築の醍醐味だ。
宗教施設でありながら、建築探訪の視点でも非常に見どころの多いスポットである。
デザイン:伊東忠太
住所:東京都中央区新富2-7-8
アクセス:築地駅から徒歩約1分
竣工:1934年
14.○□△ハウス

湾岸沿いにポツンと現れる、謎の図形建築「○□△ハウス」。
その名の通り屋上に○と□と△が乗る不思議な集合住宅である。
設計は日本のポストモダン建築を代表する石井和紘氏。まずは見た目の奇抜さに目を奪われるが、実はシャンボール城のモチーフとしてデザインされている。
都市の一角にそびえる記号の塊は、見る場所によって全く表情が異なるのも面白い。建築の記号性とシンボル性を体感するには絶好のスポットだ。
デザイン:石井和紘/石井和紘建築研究所
住所:東京都江東区潮見1
アクセス:潮見駅から徒歩約5分
竣工:1987年
15.三鷹天命反転住宅

東京郊外の住宅地に突如現れる、カラフルで不可思議な集合住宅「三鷹天命反転住宅」。
この建物はは、芸術家・荒川修作とマドリン・ギンズによる「生の可能性」をテーマにした建築だ。
球体の部屋、傾いた床、天井に吊るす収納。すべてが身体を揺さぶり、思考を刺激する仕掛けとなっている。
全14色、どこから見ても6色以上が視界に入るよう計算された外観は、見ているだけで脳が活性化されそうだ。住むアート作品として、今も世界中から注目を集めている。
デザイン:荒川修作+マドリン・ギンズ
住所:東京都三鷹市大沢2-2-8
アクセス:武蔵境駅からバス+徒歩で約20分
竣工:2005年
ちなみに東京都内のおススメの建築についてはこちらのサイトでも詳しく紹介していますので、興味のある方は是非覗いてみて下さい
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